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11 月の香り・・・花梨(カリン)

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 11 月の香りといえば・・・花梨、それから師走になったら柚(ユズ)でしょうか、ついでに年明け 1 月は蠟梅(ロウバイ)。蠟梅は、梅という字が入っているけど、梅とは別の科の植物で、寒入り頃から淡く甘い繊細な香りの花を咲かせます。

 いつ頃からか自分の内では、花梨〜柚〜蠟梅といった冬の香りのコースが出来上がっている。

 カリンは、バラ科ボケ属の落葉樹の果実で、身が詰まっていて重量感があります。中国原産、江戸時代に渡来したといわれている。

 都会では、晩秋から初冬にかけて八百屋さんやスーパーの店頭にカリンの果実が並ぶ。とはいえ、それほど需要がないんでしょう、マイナーな扱いで隅の方に置かれている。

 ときどき、公園や庭に植木として実をつけているのを目にします。今の季節、木の周りに実が落ちていたりする。

 手に持つと、どっしりとした感じ、皮はつるつるしている。果肉は硬く酸味が強く、そのままでは食べられない。ハチミツ漬けにしたり、カリン酒を作ったりしますが、昔からその芳香を楽しむという人も多かった。

 中国では、漢方薬として用いられてきた他、衣類の香りづけや、部屋の飾りとして置いたりしてきたようです。

  香りを言葉で表現するのは難しいですが、清楚、フルーティで優しく滑らかな香りです。 

 

 このところ夕方 5時前には暗くなる。冬至まであとひと月ぐらい、天地の気が弱くなっているのを感じる。そんなとき、カリンの香りは、気分をポップに持ち上げてくれる。それも穏やかに。

 夜、寝る前、枕元にカリンを一個、置いておくだけで、仄かに香りが漂ってきます。  1O日ほど前から、毎晩、こんなふうにして寝ている。深夜、シーンと静まり返ったなか、カリンの香りが流れてきたときのことをよく憶えています。

 この方法は、以前、あまりにいい香りのする花にびっくりして、一枝、持ち帰ったのを踏襲しています。

 それは、文旦(ぶんたん)の花でした。柑橘類の花は、みんないい香りですが、特に文旦の芳香は、極まっているように思っています。

  花の場合は、一輪挿しみたいにして枕元に置いておくのですが、カリンは果実なので、ただゴロンと転がしておくだけでいい。

 それにナチュラルな、生の植物の香りって、とてもいいです。柔らかで、生き生きした香り、もっと多くの人に知ってもらいたい。

 改めて気づいたのですが、カリンの香りは、リンゴの香りにも似ています。リンゴの香りを少しスイートにして、6〜7 月の熟した梅の実の香りをミックスした感じ。

 元来、トロピカルな香りが好きなんですが、カリンのような温帯のフルーティーといった香りもまたいいですね。寒い季節には、そんな静謐な香りの方が合っているような気がしてきました。

 

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