似ている・・・腕足動物の化石と水草の実

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 今年も残すところあと僅か。この間、9月からブログの更新がとまっていました。今朝、今年中になにかアップしなきゃと思い立ち、前から気になってたことを書いてみました。

 というのは、古生代の腕足動物スピルファーの化石と水草の菱(ヒシ)の実がよく似てることです。上の写真がそれ。

 左が手元にあったスピルファーの化石、アメリカのユタ州で発掘されたもの。世界各地から発掘されていて、昔の中国ではその形から岩燕と呼ばれていた。

 右のヒシの実は日本の池に生えていたもの。この実は食べたりもされている。穴を開けてビーズ、数珠にしたりもしている。

 

 両者、ちょうどサイズも同じぐらいで並べてみた。人間が似せて作るのではなく、自然のものが似ているというのは、直感的に、なんか奇妙な、レアーな感じがして面白い(と、思っている)。偶然の一致、シンクロニシティに何か意味を感じる心理が醸し出される。

 

 そういえば、収斂進化という言葉がありました。魚類のサメと哺乳類のイルカのように、系統の違う動物が、似たような体形をしてることを言います。モグラとオケラの前足の形が似ているとか、系統的には異なる睡蓮と蓮が似ているとか動植物、昆虫などいろんな生き物の中にそういう姿を見ることができるそうです。

 

 はて? スピルファーとヒシの実は、動物と植物、それも体と実(たね)、これも収斂進化の一例なんでしょうか?

 スピルファーには、二枚貝のように水を吐き出し推進力にして動くような機能はなく、海底で水の流れを生かして向きを変えたりするためこういう体の構造になった。

 海ではなく空だと、風の流れに乗って空中を飛ぶ凧がそうでした。水でも空気でも流体の力学からなるべくしてそうなった形。ゲイラカイトスポーツカイトの形、よく似ている。

 

 ヒシの方ですが、ちょっと調べて見ると、水上に浮いて発芽したときに流されないためのストッパーの機能を果たすため両端がトゲ状になって、こういう形になっているという説明がありました。水面に出ている他のものと接触して繋留、流されないようにする。実際に水辺で見たことがないので、そうなんだろうなと思いつつも、よく分からないところもある。

 「99.9パーセントは仮説」という本がありましたが、世間で定説になってることも、詳しく調べて行くと、案外、疑わしいことが多々ある、そんな気もしてる。

 この実は、水面を漂うウキになっている。それほど流れの激しくない湖、沼の浅瀬に生えてる水生植物なので、もしかして船やカヌーみたいに流れに乗って水面を移動するのに有効な形として、こんな形になったってことはないんでしょうか? 僅かな水の流れを生かして生息圏を広げるのに有効性があるので、こういう形になったなんてこと。

 いや、鳥や魚にパクリと飲み込まれないようにトゲがあるのかも。こちらの方が納得しやすいかな。スピリファーと似てるのは偶然の一致。とすれば、写真見てのとおり、よくこんなに似た姿してるな、と感心するばかりです。

 どちらも素人の当てずっぽうなのであんまり自信ない。実際、どうなのかいつか観察してみたいところです。

 

 ちょっと付け足し・・・先ほど、偶然の一致、シンクロニシティに何か意味を感じる心理と書きましたが、その心性を突き詰めると、人類の原初的な呪術的思考が蘇ってくるというか、文字の生まれる遥か昔、新石器時代ぐらいまでの人類はこういう思考をしてたんじゃないか。『金枝篇』で言っている類感呪術や『未開社会の思惟』で言っている融即律を思い出す。

 全体を見て似てるって感じるのは、直観の働きでした。全体ではなく部分(細部)ならよく見たら似ているというのもありますが、全体は見たとき瞬間的に分かることで、直観は別の言い方をすれば統合的な認識ということでした。それはAIのようなデジタル的な思考(分析的思考)とは真反対な関係にある。

 形がそっくりだからって、それが何なの? と、意識にほとんど抵触しない人もいるでしょう。一方、そういうのに何か引っかかるものを感じる人もいて、イエス・ノー、白黒はっきりしない微妙なところです。自分の場合は、そういうのを面白がる方ですが、なんか変だなーというぐらいでも構いません。

 それは、自分たちは文明世界に生きていながらも、まだ人類の幼年期の心性を忘却してはいないという証拠なのではないか、と思っている。

 

 ・・・「似ている」ということでは、これも追加しときます。2004年11月と2015年1月にアメリカ海軍機が赤外線カメラでUFOを撮影した映像3本が流失し話題になっている。場所はカリフォルニア州沖と東海岸沖とのこと。下の写真は、そのワンショット。

 どれも30〜75秒ほどの長さの映像で、この形のものと、タイヤを横から見たような形のものが撮られている。

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 う~ん、よく見てくと、両翼(?)の先の反り方、尾っぽの形、異なりますが、まあ、その辺りは全体的に似てるってことでご容赦ください。

 こういうのって政府や軍とは別に民間で作ってるってことないでしょうか。その試験飛行を軍が見つけて驚いてるのかも。多国籍ベンチャー企業とかNGOのようなグループで、開発に宇宙人も雇ってたりして。

 これは何年か前に流出した動画で、今年(2019年)になって空軍が未確認飛行物体と認定したことが話題になりCNNのニュースになった。検索すればすぐに出て来ます。

 

 今日は穏やかな快晴、今は昼の一時前、窓ガラスに当たっている日差しに年の瀬を感じています。よいお年をお迎えください。

 

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