冬至の朝の光

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 12 月の大雪から2 月の立春ぐらいまでの朝の光が好きです。あけぼのといえば、春となるでしょうが、旭光ならば、この時期を推します。一年を通し最も極まった光と言った感じでしょうか。空気中の湿気が少なくなり、普段、見ているものがよりクリアーになるのもいい。

  真っ青な空の朝、低い角度から射し込む白光に、いろんなものをかざしたり、テーブルの上に透明、半透明なもの、キラキラしたものを置いて見ている。グラス入れた水を見てるだけでもいい。

 

 上の写真、冬至の朝の光と鍔(つば)。骨董市で埃をかぶっていた道具類の中に錆びた金具のようなものが混じっていた。最初は、何かの留め金か蓋かと思いましたが、形が刀の鍔、帰ってから磨いてみると小さな蝸牛が現れた。超ミニサイズなうえ、錆に覆われ、誰も気づかなかったのではないか。

 朝陽にあたると、蝸牛の糸のように細い胴体が金色に輝き、一条の光が目に飛び込んできた。繊細な象嵌細工に、昔の職人技の凄さを感じました。

 

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 透明な結晶、4種類の鉱物。大きいのがアポフィライトの両錐結晶、変わった形をした結晶のタンビュライト、それから「ハーキマーダイヤモンド」と呼ばれている両錐水晶(結晶の中に見える黒いものはオイル、パキスタンで採れたものなのでカッコ付きにしています)、そして中津川のトパーズ3つ。明治時代、トパーズは日本で採れる宝石として輸出されていたとか。

 どれがどれかは、すぐに分かるかと思います。

 

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 近所の鮮魚の店に久しぶりにイトヨリダイが出ていました。ハモと同じように関西の方で人気があって、こっちではあまり並ばない。 今が旬の魚で、刺身にしようと買ってきましたが、 鮮やかな黄色いラインに目が釘付けになりました。 キラキラした青っぽい紫の遊色の斑点も見える。

 陽光の下で写真を撮ってみました。スリムな体型をしていて、黄色のラインがよく見えるように一部分をアップ するとなんか面妖な感じ。一体、何なのかよく分からない。・・・アダムを誘惑した蛇を描いた絵、たしかアメリカの新宗教の聖書物語の挿画だったかと思いますが、こんなイメージだったのを想い出しました。

 それはさておき、肝心なのは眩(まばゆ)い輝き、いくぶんかでも捉えているでしょうか。

 

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 ムクロジの実、中の黒い種が透かして見える。蝋細工、あるいはガレのガラスを彷彿とさせる半透明の色感、質感に魅せられる。

 鉱物だともっと硬質な感じで、こういうヌルンというかトロリというか、そんな感覚はない。いくぶん色が似ているということでは、アンバー(琥珀)やミルラ(没薬)といった樹脂ーー前者は樹脂の化石、後者は樹脂の香ですーーが思い浮かびますが、やはりムクロジの実のような生っぽさは欠けている。

 果肉の部分、乾燥して硬くなるのですが、コーヒーミルなどで粉にすると、天然の石鹼になります。インドやネパールでは、石鹼として使われています。そんなわけで、いま手洗いのときなど、使っている。

 泡立ちは市販の製品ほどではないですが、香料の癖がなく、ないより手がすべすべになります。

 

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