2022-01-01から1年間の記事一覧

若松孝二監督と画家、岡本太郎

渋谷駅の構内、井の頭線の改札口に向かう通路の壁に大きな絵がある。岡本太郎の「明日の神話」(1969年)、迫りくる炎の赤い舌、巨大な目玉、中心に燃える骸骨の人間と不気味な光景。 この絵が設置されたとき(2008年)、でっかい絵だなー(幅30メートルもあ…

野ネズミとトマト

畑のトマトが赤く色ずき、毎朝、もう収穫かと見ていたのですが、気づいたら大きな穴があいていた。庭に畑を作り野菜を作っている。ウクライナやロシアのダーチャ生活の動画を見ているうちに自家菜園の真似事をしたくなった。 えっ、鳥? いつも来ているキジ…

ちびまる子ちゃんと笑気ガス

さくらももこさんのエッセイ『たいのおかしら』に笑気ガスの体験記が載っていた。歯医者さんの椅子に座ったさくらさん、『人工楽園』(ボードレール)のような白昼夢が現れるや、あっという間に消え去る・・・手品にびっくりしているみたいで可笑しかった。 …

「 朝風呂丹前長火鉢」と享楽文化

(師走の浅草寺、恒例の羽子板市でのこと。境内に羽子板を売る露店がたくさん並ぶ。その中で、これだけフツーじゃない雰囲気。なんか妖しい。目が飛んじゃってる。) 「鯛の目玉」って、ご存知でしょうか? 江戸時代の隠語で「恋情。男女間の愛情」のことら…

ガザニアの花から横道に逸れて・・・

ガザニアの花。例の弦巻のコンビニで野菜のアイスプラントを買ったとき、向かいの棚に並んでいた鉢が目に入った。やっぱり第一印象が大きい・・・輪郭が異様にくっきりした花、なんか気になり一緒に持ち帰ってきた。 写真だとなんかチープな造花っぽく、人を…

世界で二番目に美しい植物

弦巻の八百屋さんによくいく。コンビニの敷地の中、駐車場の脇にあるテント村ふうの露店、そこが御目当ての八百屋さん。日によって、珍しい野菜が並んでいたり、法外に安かったりと面白く、つい覗いてしまう。 そこで見つけたアイスプラントという野菜、マッ…

横井也有と江戸時代の変人、奇人

葛飾北斎の富嶽三十六景、「尾州不二見原」。名古屋の前津から見た富士山。 桶のタガの中に富士といったユニークな構図、のぞきからくりのような遊び心が面白い。 江戸時代、同じ前津の地から山を眺めていた変わり者がいた。北斎よりも少し前、横井也有とい…

今度はツグミがやってきた

前回、2月の下旬、ジョウビタキが来たあと、3月のはじめツグミが現れた。ともに秋、シベリア方面から日本に渡ってきて山野にいたのが、冬も終盤、山の餌が少なくなると平地に移動してくる。 ジョウビタキやツグミに春を感じる。壺中天の中に春が飛び込んでき…

ジョウビタキと壺中天

立春がすぎ雨水、少し前まで夕方5時になると暗かったのが、いまは近所の家の屋根にオレンジ色の夕日が差している。このところ花桃の蕾の膨らみが目立ってきた。とはいえ霜柱の立つ朝もあるし、北風はまだ冷たい。 天気のいい朝、土の地面が銀色に輝いていた…

日本の山奥にライオンがいる!

旧約聖書のユダの獅子(ライオン)に由来する紋章。エチオピアの発掘品で土がこびり付いている。時代としては、近代に入ってから造られたもの。以前のエチオピア国旗は、中心にこのライオンが描かれていた。また、音楽のレゲエ、ラスタのシンボルでもある。 …

翡翠(ヒスイ)をなでる・・・触覚の快感

渋谷のハチ公前、妙にすっきりしている。海外の観光客の長い行列ができていたのが嘘のよう。ハチ公と一緒に記念写真を撮る順番待ちの列だけでなく、周りはいつも人でいっぱいだった。 視界が開けるとハチ公の前足が目につく・・・表面がツルツル、銅光りして…