2018-01-01から1年間の記事一覧

モミ、クロマツ、ヒバ、ウメの樹脂を採る

8月の終わり、いつも一休みしている公園の樅(モミ)の樹の幹に何かキラッと光るものが付いているのを見つけた。水滴?・・・でも、もうちょっと膨らみと質感があって、思いっきり近づいて凝視するとレンズを通して見ているような空や雲がファンタジックでし…

星と鉱物の結晶、どちらがきれい?

7月下旬から夜10時すぎになると東南の空に大粒の星が光っている。火星の大接近です。写真は、近所の若林公園、シイの林のこんもりした茂みの上に見える火星、けっこうミステリアス。 最初から横道に逸れますが、この公園で最近、猛禽類のツミを見た。小ぶり…

イエローサファイアの眩惑

コランダム(鋼玉)にはいろんな色がある。赤い色はルビー、その他の色、紺、青、緑、グリーン、黄、紫などをサファイアと呼んでいる。 物質としてはルビーとサファイアは同じ酸化アルミニウムの結晶です。不純物として含まれる鉄やクロム、チタン、ニッケル…

「浅草田圃太郎稲荷」 と水の匂いのする夜

井上安治の版画。明治はじめの台東区下谷、そのころは浅草田圃(あさくさたんぼ)と呼ばれていた一角に太郎稲荷の社があった。昏く水の匂いのする静謐な夜。江戸時代の夜はこんな感じだったのでしょうか。 明治以降、油絵や日本画で描かれた夜より、版画で描…

カラタネオガタマ、スイカズラ、ブンタンの花の香り

4月下旬の暑い日、近所を歩いているとカラタネオガタマの花の香りがしてきた。最近、植木として、あるいは街路樹としてよく植えられている。モクレン科の灌木で、花は小振りながらモクレンに似た形をしている。 毎年、この季節になると、とくに気温の高い日…

古代エジプト展と人智学と犬

5 月 に「古代エジプト展」がある。この数日、その準備で忙しい・・・というのは大げさで、しまっていた箱から小さな立像などを取り出し並べるだけと全く簡単。 場所は、部屋の隅っこのテーブルの上。開催期間を5月1日(火曜日)から 31日(木曜日)とした。…

いいなと思った鉢

金沢の陶芸家、大西雄三郎さんの鉢。一目見て、いいなと思った。 なにより、その色感。深緑から紫がかった小豆色に溶けていくような流れ。見込みの底に、雲の隙間に見える紺碧の空、ボルダーオパールやローマングラスを彷彿とさせる。 中心のやや右に見える…

今度は、箕とサンカ文字

前回、アイヌ文字の話しでしたが、ついでにサンカ文字のことも。上の写真、サンカ(山窩)研究で知られた三角寛氏の作った箕(み)。 作ったといっても、昭和32年ごろ三角氏が竹細工の職人さんに依頼し、竹を編み字を入れてもらった、いわば製作指導したもの…

根来椀とアイヌ文字

江戸初期の根来椀、高台内によく分からない図形が彫られている。それと畳付きに 7 つの刻み。文様やデザインではないように思える。 アイヌの祭器に使われていた椀で、彫られているのはアイヌ文字と聞きました。アイヌ文字というのは通称で、一般的には北海…

誰も拾わないようなもの

先日、浅草の工事現場で凌雲閣、通称、浅草十二階と呼ばれた塔の遺構が見つかった。六区からひさご通りに入って、左手の角地、以前は台東医院があった所です。 十二階は明治時代、当時としては雲をも凌ぐ超高層の建築物で浅草随一の名所でした。しかし、設計…

目光と金色に光る観音様

今朝、いつもの道を歩いていて、冬の間、建物の合間からくっきりと見えていた奥多摩の山々が春霞で見えない。少し前、寒波、寒波と言ってたのが、暦は雨水になってるのですね。 そろそろ近所の鮮魚の店に、さよりが出ていないか気もそぞろで、見にいきました…