若松孝二監督と画家、岡本太郎

渋谷駅の構内、井の頭線の改札口に向かう通路の壁に大きな絵がある。岡本太郎の「明日の神話」(1969年)、迫りくる炎の赤い舌、巨大な目玉、中心に燃える骸骨の人間と不気味な光景。 この絵が設置されたとき(2008年)、でっかい絵だなー(幅30メートルもあ…

野ネズミとトマト

畑のトマトが赤く色ずき、毎朝、もう収穫かと見ていたのですが、気づいたら大きな穴があいていた。庭に畑を作り野菜を作っている。ウクライナやロシアのダーチャ生活の動画を見ているうちに自家菜園の真似事をしたくなった。 えっ、鳥? いつも来ているキジ…

ちびまる子ちゃんと笑気ガス

さくらももこさんのエッセイ『たいのおかしら』に笑気ガスの体験記が載っていた。歯医者さんの椅子に座ったさくらさん、『人工楽園』(ボードレール)のような白昼夢が現れるや、あっという間に消え去る・・・手品にびっくりしているみたいで可笑しかった。 …

「 朝風呂丹前長火鉢」と享楽文化

(師走の浅草寺、恒例の羽子板市でのこと。境内に羽子板を売る露店がたくさん並ぶ。その中で、これだけフツーじゃない雰囲気。なんか妖しい。目が飛んじゃってる。) 「鯛の目玉」って、ご存知でしょうか? 江戸時代の隠語で「恋情。男女間の愛情」のことら…

ガザニアの花から横道に逸れて・・・

ガザニアの花。例の弦巻のコンビニで野菜のアイスプラントを買ったとき、向かいの棚に並んでいた鉢が目に入った。やっぱり第一印象が大きい・・・輪郭が異様にくっきりした花、なんか気になり一緒に持ち帰ってきた。 写真だとなんかチープな造花っぽく、人を…

世界で二番目に美しい植物

弦巻の八百屋さんによくいく。コンビニの敷地の中、駐車場の脇にあるテント村ふうの露店、そこが御目当ての八百屋さん。日によって、珍しい野菜が並んでいたり、法外に安かったりと面白く、つい覗いてしまう。 そこで見つけたアイスプラントという野菜、マッ…

横井也有と江戸時代の変人、奇人

葛飾北斎の富嶽三十六景、「尾州不二見原」。名古屋の前津から見た富士山。 桶のタガの中に富士といったユニークな構図、のぞきからくりのような遊び心が面白い。 江戸時代、同じ前津の地から山を眺めていた変わり者がいた。北斎よりも少し前、横井也有とい…

今度はツグミがやってきた

前回、2月の下旬、ジョウビタキが来たあと、3月のはじめツグミが現れた。ともに秋、シベリア方面から日本に渡ってきて山野にいたのが、冬も終盤、山の餌が少なくなると平地に移動してくる。 ジョウビタキやツグミに春を感じる。壺中天の中に春が飛び込んでき…

ジョウビタキと壺中天

立春がすぎ雨水、少し前まで夕方5時になると暗かったのが、いまは近所の家の屋根にオレンジ色の夕日が差している。このところ花桃の蕾の膨らみが目立ってきた。とはいえ霜柱の立つ朝もあるし、北風はまだ冷たい。 天気のいい朝、土の地面が銀色に輝いていた…

日本の山奥にライオンがいる!

旧約聖書のユダの獅子(ライオン)に由来する紋章。エチオピアの発掘品で土がこびり付いている。時代としては、近代に入ってから造られたもの。以前のエチオピア国旗は、中心にこのライオンが描かれていた。また、音楽のレゲエ、ラスタのシンボルでもある。 …

翡翠(ヒスイ)をなでる・・・触覚の快感

渋谷のハチ公前、妙にすっきりしている。海外の観光客の長い行列ができていたのが嘘のよう。ハチ公と一緒に記念写真を撮る順番待ちの列だけでなく、周りはいつも人でいっぱいだった。 視界が開けるとハチ公の前足が目につく・・・表面がツルツル、銅光りして…

天の声/池波正太郎の映画論とマズローの自己超越

12月の快晴の朝、駒沢給水塔の近くを歩いていたときのこと。 このあたりは高台の閑静な住宅街で夜遅くなると人通りは少ない。深夜、道路の反対方向からやってくるタヌキと鉢合わせすることがある。真正面から見るタヌキの顔は、一見、犬のポメラニアン、たて…

イ-16戦闘機と坂口安吾と機能美

前回のブログ、椎の実の話しのなかで、大きくて丸っこい形の実を1930年代のソ連(ロシア)の戦闘機イ-16のようなイメージと書いた。 上の写真は、1998年、ニュージーランドのワナカで開催された航空ショーのイ-16。なんだかオモチャの飛行機みたい。 そうい…

椎の実を食べる

(塔の話しで・・・昨日の夕方、京葉道路の小松川橋から見た船堀タワー(115メートル)。 西日を受け、眩く光る塔。荒川の川面に黄金色の反射像が映っている。車から見た一瞬の光景でしたが、凡百の現代アートより1000倍はいい。美麗です。 このあたりの荒川…

ふたつの謎の塔と戦後モダニズム建築

(上の写真、昨日、撮ってきました。今日は冷たい雨、このところ天気がコロコロ変わっている。築57年ですか、きれいに塗装されているので秋の陽に映え、真新しく見える。) 謎の塔・その1 塔の話しの続きです。「塔は、駒沢オリンピック記念塔、駒沢給水塔、…

風の快感

(前回、塔の話しでまだ途中でした。上の写真は、かつて上野の不忍池の近くに建っていた通称「五重塔ビル」。高さ112メートル、26階建の高層ホテルで1994年から2007年までの13年間存在した。当時は変な形のビルと言われてましたが、時代を超えた独創的な建築…

枕草子に「塔は」がないので・・・

(駒沢給水塔。 高さ33.6メートル、ずん胴の円筒形、屋上は王冠みたい、真ん中に球の飾りが特徴。江戸川乱歩はこの塔を見て怪人二十面相のアジトをイメージしたとか。大正時代に建設され、現在は閉鎖されているので事実上、よく補修・整備されている廃墟とい…

乳香、グリーンホジャリの若木

乳香(フランキンセンス)の若木。新しい葉が次々と出てきた。 先月のはじめ、梅雨の長雨で枝葉がみんな落ちてしまった。細長い棒みたいな茎のまま一ヶ月がすぎ、日本の気候では無理だったのかなと諦めかけていた。 8月になり盛夏が戻ってくると、茎の先に小…

新石器時代の矢尻と死海文書

上の写真は、北アフリカのサハラ砂漠に落ちていた石器。砂が風に飛ばされ、地形が変わると埋まっていた石器が地表に出てくる。フランスの業者(トレジャーハンター)が拾い集めてきたものを譲ってもらった。 サハラ砂漠は、アフリカ大陸の北部11カ国にまたが…

快楽について考える

梅雨の長雨、窓際に置いて眺める観賞用カボチャ。坊ちゃんカボチャとかブッチーニとかいろんな品種がある。左の卵と見比べ、小さいなーと感じるがこれで成果、食べれます。カボチャのプリンはお勧め。 人間の知っている快楽の種類って「パンとサーカス」の古…

芳村正乗の書、西郷と明治天皇、 宮古島のパルダマ

神の字の「申」がクルクルと回っているのはカミの顕現と見た。カミの憑いた字。トランス状態になって書いていたのではないか。神と言っても、聖書やコーランの神ではない。神社に祀られている神々が登場する以前の弥生時代のアニミズムのカミ。 古事記以前の…

都会のタヌキ/そこらへんの草のイタドリ/多頭飼育崩壊とシャーマニズム

上の写真は近所の線路を横断中のタヌキ。二匹いましたが、一匹はすでに渡りきって見えない。今週のはじめ世田谷線の松陰神社前駅と若林駅の間にある踏切から撮りました。 世田谷線は三軒茶屋と下高井戸の間を結んでいる二両編成の鄙びた路面電車。全長5キロ…

チベットの「犬葬」/犬の共感性とソラリスの海

(芝生に現れた小さな穴。周りに地中の土が微小な球になって積もっている) 朝、犬のJを連れて歩いている。近くの公園にある芝生の敷地をよく通る。冬の季節、芝生は枯れていて、ところどころ土の地面が表れている。 3月の初め、敷地内に小さな穴がたくさん…

富士山と貧乏飯と飯場料理

真冬の朝、手前の丹沢山地の奥に真っ白の富士山、見とれるばかりで言葉が出てこない。とってもいい。富士山の左の稜線に頂上が接しているのが大山(1252メートル)。 小田急線の代田駅から撮りました。駅の崖下には環七が通っている。駅前の正面、西の天地が…

蝋梅の香り/寒ボラの臍(へそ)/江戸前の鮨

陽が少し長くなってきた。宵の口、東上野の寺町を歩いていると、ふわっと仄かに甘い香りが漂っている。道路脇にある小さな寺の庭の蝋梅(ロウバイ)でした。 蝋梅の花は大寒のころに咲く。毎年、この香りを聞くと、新しい一年が動き出したんだなと感じます。…

今年、いちばんのキレイ&いちばんのビックリ

2020年も残すところあと2日。今年は新型コロナで大変でした。 2月の中旬、横浜港に停泊したダイヤモンドプリンセス号のニュースが連日、テレビで報道されていたのがずいぶん昔のことのよう。あれから春、夏、秋そして冬と季節感の欠けたのっぺらぼうのような…

イランの小さな庭

庭園やガーデニングのことはよく知りません。だから独断の思い込みで書いている。小さな庭、そこがどこだったかというのはなかなか難しい。イラクのような、イランのような、どちらでもない場所、そこに住んでいた一家の庭です。 その庭を目にしたとき、これ…

「博物館のいっぴん 」展

足立区立郷土博物館の「博物館のいっぴん 」展にいってきました。 「いっぴん」って、どんな物が展示されているのか・・・「博物館では歴史・民俗資料をたくさん収集保管しています。めずらしいもの、貴重なもの、面白いもの、博物館資料のなかから、ちょっ…

ブルートパーズは「いい!」

(ブルートパーズの原石 、どうも写真は実物のイメージと違っている。とりあえずこんな物体、ということで。全体の形は丸っこくて、タマゴぐらいの大きさの結晶。) 気分がクサクサしてるときはブルートパーズ(原石)を見る。ブルーと言っても青というより…

エノキとムクの実はおいしい/縄文文明と木の実

8月下旬、公園のエノキ(榎)の木の下に小さな赤い実が落ちていた。まん丸の球形で、小豆色やオレンジ色に近いものなど地面にたくさん転がっている(上の写真、左がエノキの実。右はムクの実) 前から鳥がよく集まってくる木だなと思っていた。 枝先の実をヒ…